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大分県立竹工芸訓練センター

全国で唯一、竹工芸を学べる職業訓練校 大分県立竹工芸訓練センター

古来より生活用品として根付くとともに、土産品や芸術品として進化を遂げてきた別府竹細工。高度な技術が脈々と受け継がれてきた背景には、技術を守り伝える訓練校の存在があります。「大分県立竹工芸訓練センター」は、国内外で活躍する竹工芸作家を数多く輩出してきました。

「専門的な技術で仕事をしたい」「自分でかごを編んでみたくて」「自然素材を扱う仕事に憧れて」「家業を継ぐために」「ワークショップでの体験が楽しくて」などなど、訓練校で学ぶ人々の動機はいろいろ。年齢も出身地も、経験の有無も人それぞれですが、将来「竹工芸」を生業としたい人が訓練に励んでいます。

Curriculum センターで学ぶこと

  • 1年目 基本技術の習得

    入校して1年目は基礎を学ぶ期間です。1年間で製作する課題は8つ。六つ目編み盛籠、鉄鉢盛籠、網代編み小物入れやバスケット、盛皿や花籠、買い物かごを製作します。広い実習場の床に座り、指導員が作った見本や実演をもとに各自で作業。

    竹工芸の基礎中の基礎ともいえるのが、素材となる竹からひごを取ること。作るものによってひごの長さや幅、厚さが異なるため、大切な作業のひとつです。ひご取りの次は、基本的な編みの技術を習得します。ほかにも染色を行ったり、外部講師によるデザインの講義があったり。

    1年目 竹工芸の基礎的な知識と技能を学びます。

    学科:竹材について、道具について、工芸史、デザインなど
    実技:基本課題の製作

  • 2年目 商品開発

    2年目は、修了後の自営に向けた商品開発を中心とした実践的な7つの課題に取り組みます。自分でデザインし、案を出し、その中から1案選び試作し、商品に仕上げていきます。

    試作は一番の難関で、プロでも一度ではうまくいかず、失敗が重なるポイント。そうした試行錯誤の末に、オリジナリティあふれる作品が仕上がります。

    他にもマーケティングや商品開発、販売方法、確定申告や経営について、各業界のプロを講師として招き講義が行われます。竹工芸で自立するために、技術以外の知識もしっかり身につけられるカリキュラムです。

    頭の中のイメージをスケッチに落とし込む作業。その後、指導員と相談しながら、最終案へと仕上げていきます。

    2年目 竹工芸の応用実習とテーマ毎の商品開発。起業に必要な知識を学びます。

    学科:起業の方法、会計経理、マーケティング、商品開発手法
    実技:テーマに沿ったオリジナル作品の製作

Message 指導員からひとこと

「竹工芸」を
やりたいという人は大歓迎。

「竹工芸」をやりたいという人は大歓迎です。仕事として竹工芸をやっていきたいと、強い意志のある人を待っています。

入校するのに器用・不器用はあまり関係ありません。最初は不器用でも、急成長する人もいますから。竹を触ったことがない、包丁を持ったことがない人もいますよ。

実は私も修了生で、私のときは1年制でした。今はより実践的なことも学べるようになりましたよ。「職業としてやっていくにはどうすればいいか」を常に意識しながら作業を進められるといいですね。

指導員 上妻先生

Career 修了後の進路

竹工芸訓練センターの修了生は、それぞれの歩みを進めます。

竹工芸訓練センターの修了生たちは、それぞれの歩みを進めます。

・作家や職人に師事する・工房に勤務するなどし、修行を重ねる人
・公募展に出展し、自身の道を模索する人
・独立して作品を作り、アーティストとして活躍する人
・自身で工房や店を持ち、製品を開発・製作・販売する人

自身の作品を作りながら勤める人、公募展に出展しながら他でも活躍する人。みなさん様々な環境で挑戦しています。

竹工芸家を目指す人のための貸し工房
「未来竹房 B-スクエア」

修了後は「未来竹房 B-スクエア」で作品づくりを進める人も。ここは竹工芸でこれから独立しようとしている、または創業して間もない方たちが、作業場や研究室として利用できる施設です。竹工芸訓練センター内にあり、利用期間は1年以内。

「竹工芸に強い興味を持っている」
「ぜひやってみたい」と思う方へ

ぜひ一度、体験してみてみてください。別府市竹細工伝統産業会館では、竹細工体験やワークショップに参加できます。また、別府市主催の「竹の教室」では、時間をかけて基礎から技術を学ぶことができます。

竹細工の魅力に目覚めてしまったら、竹の世界へ飛び込んでみましょう。さらなる魅惑の世界が待っています。

大分県立竹工芸訓練センター

〒874-0836 別府市東荘園3丁目4番3号
電話:0977-23-3609

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